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新傾向問題>合格トピックス>設計製図試験の総評(一級)

平成28年度一級建築士設計製図試験の総評
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子ども・子育て支援センター
(保育所、児童館・子育て支援施設)

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平成28年度の設計製図試験の内容は、平成21年に行われた試験内容の見直し以来、近年の傾向となっている高い設計の自由度に対して高度な建築計画力を要する内容のものとなりました。 すなわち、計画の要点記述で求められている「敷地に隣接する小学校、公園等の周辺環境を踏まえた建築物の配置計画」や「自然採光および自然通風に考慮したパッシブデザインに考慮した建築計画」等に配慮した計画等、本課題では、受験者が建築計画上、判断しなければならない裁量の余地が大きい内容の課題であって、一見、本課題の内容は、想定された内容を大きく超えたものではなく、比較的、取り組み易い内容のもののように思える反面、上記のような点をいかに適格に建築計画上に着実に反映しているかを問われる課題であったといえます。

敷地条件について

敷地北側は、幅員の広い敷地へのメインアプローチとなる道路に接し、また、敷地東側は、サブアプローチとなる道路に接するとともに、西側は小学校、南側は公園に隣接する敷地条件に対して、これらの敷地条件、環境を計画にいかに生かすかが、基本計画上のポイントとなります。

1階の計画について

本施設が、「保育所」と「児童館・子育て支援施設」の複合施設であり、エントランスは共用とすることから、いかに北側道路からアプローチする共用エントランスを1階の「保育所」と2・3階に設ける「児童館・子育て支援施設」に明解に分離アクセスできるように計画するかということや、南側公園との関係を考慮した1階の保育所の屋外遊戯場や保育室の計画等が重要なポイントとなります。

2・3階の計画について

2・3階には、「児童館・子育て支援施設」が設けられますが、課題条件として示された1階屋上の屋上広場(約200㎡)および天井高の高いプレイルーム(210㎡以上)をいかに適切に配置しつつ、諸室を2・3階に機能的に整然と配置できるかがポイントとなります。なお、特に天井高が高く、面積の広いプレイルームの位置は重要で、天井が高いことから3階に設けることも考えられない訳ではありませんが、2階から3階までの階高を考慮し、屋上広場との関係にも配慮して2階に設けることが望ましいと考えられます。

パッシングデザインを考慮した計画について

本課題ではパッシングデザインを考慮した計画も課題条件上の重要項目となっていますが、課題条件に卓越風として示された「夏期の南風」、「中間期の北風」に配慮した計画とするとともに、計画要点記述で求められている「太陽熱・地中熱・井水」の内の2つを計画に効果的に反映させたものとする必要があります。以上は、課題の内容として比較的新規なものであるともいえます。

構造計画その他について

構造計画の要点記述で支持地盤が-1.2mであり、直接基礎を採用することが指定されていることから、一般的には地下水位は-2m以深であることからも、深さ2m程度の直接(べた)基礎とすることが適切な計画であると考えられます。

また、計画の要点記述では、「プレイルームの天井落下防止対策」が求められましたが、「直天井とはせず、天井を張るものとする」との課題条件のもとで、室面積、天井高の指定を考慮して、特定天井に準拠した計画の記述をすることが求められました。

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