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平成18年度試験の総評

 18年度の設計製図試験について 10月15日更新

講座トピックスでは、社団法人全日本建築士会(執筆は当会講座の総合監修者)による、試験対策の情報を紹介しています。内容は、随時更新する予定です。

平成18年度1級建築士設計製図試験について

本年度の課題は、「市街地に建つ診療所等のある集合住宅(地下1階、地上5階)」であったが、実際の試験で出題された問題でやや新しい傾向といえるものは、概ね以下のように要約される。

(1)通常の南ー北軸に対し、敷地が45度傾いた方位となっている。
(2)北側道路で敷地との間に2Mの段差がある。
(3)地階に住居用の自走式駐車場を計画する。
(4)構造計画と設備計画について、設計主旨を記載する。

上記のうち、(1)(2)については、過去にも同様の出題例はあるものの、いずれも受験者にとっては、目新しい物と映る仮想性のあるものといえる。上記のうち、特に(2)と(3)については、当会講習会の練習問題でも重点的に取り上げていたものである。また、(1)については、通常の南面が南西面になる訳であり、計画上、本質的に大きく異なるものではない。 また、設計主旨についても、通常の設計主旨の範囲内で、構造、設備に力点を置いたものが要求されていると考えればよいものといえる。 以上のように、本年度の課題では、(2)(3)がやや目新しいものといえるが、いずれも、しっかりした基礎力の上の応用力が問われているのと言える。

平成18年度2級建築士設計製図試験について

本年度の課題は「地域に開かれた絵本作家の図書館(鉄筋コンクリート造2階建て)であったが、実際に試験で出題された問題でも、やはり「地域に開かれた」という計画上の点がポイントとなるものであった。 具体的には、敷地北側に隣接する公園に対して、計画上要求されている特に1階の展示室、テラス、休憩談話コーナー等をどのように関連付けるかが重視されるものといえる。 上記の点は、当会の講習会においても練習課題で重点的に採り上げていたもので、いずれも予想の範囲内のものであったといえる。 いずれにしても、しっかりした基礎力の上に、課題のポイントに適した応用力が問われるものであったといえる。

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